昨秋、落車で脊椎損傷を負われた方が、大手術をリハビリを乗り越えて退院＆ご来院くださいました。
落車後から、積極的にSNSを更新されていたので、ご存知の方も多い方です。
最初の更新では腰椎骨折とだけ記載があったので、私も能天気に書き込みをしたのですが、その後のリハビリ風景を見て、私の頭の中は悪い事しか思い浮かべられなくなり、書き込みも一切できなくなりました。
脊椎損傷・・・
・一体どこの？(いわゆる、背骨の上部であればあるほど、麻痺の範囲が広くなります。)
・どの程度の？(完全損傷であれば、損傷した部位以下はすべて「動かない・感じない」に。不完全であれば損傷度合いによって軽度から完全に近い麻痺までさまざま。)
布で補助しながら「動くようになってます。」と挙げられた記事は、私には限りなく完全損傷に近い状況に見えたのです。
超～～～軽度と言いながら、中途麻痺の精神的キツさを知っているだけに、半端な慰めの言葉すら浮かばず、勝手に落ち込んでいた３か月前(笑)

ところが、自分の想像が全く外れた驚異的な回復で退院され、さらに施術の予約まで！
私の頭の中はパニックでした(笑)
パニックながら、自分に何が出来るか？後ろ向きな要らん情報を入れないように！と準備開始。
まぁ、半月あるし、それまでに四日市の先生に相談もできるし・・・
と思っていたら、キャンセルが入り突然その日が来ました😨😨😨
まぁ、ご主人が付き添われるだろうし、と神頼みならぬ、ご主人頼りのつもりでドアを開けたら…
１人で立ってる！！！！！

この衝撃は、私の人生では一番だったかもしれません(笑)
多分、「え？なんで？」って叫んだ気がします←動転して覚えていない。
そんなわけで、動転したまま始まってしまったので、あっさり「一生歩けないと思った。」って言っちゃいました💦
あ、と思った時は後の祭り(笑)
でも、転院先の先生方にも「歩いているのは奇跡」と言われたそうです。(自分の知識が間違っていなかったことだけはちょっと安心ｗ)

どうやら信大のDr.が神の手の持ち主だったようですね。
信大は子供のころ散々お世話になりました。
名古屋に出て来てから、信大の先生方が如何に進んでいたのか。を感じたのですが、30年後の今も同じ感想を聞き嬉しかったです。
本当に神の手って有るんだなぁ。それとも奇跡？
お話を伺っていくうちに、もう一つ奇跡の要因があったんです。
それはご主人の存在。多分色々脅されていたであろうご主人は、全く顔に出さず、終始「大したことない」人に対する接し方をし続けたそう。
お陰でご本人も「歩けなくなるなんて、想像もしなかった。」と。
ああ、言葉が苦手で余計な書き込みしなくて良かった(笑)
信じる者は救われる、本気で願えば叶うなぁ～

そして、３ヶ月を過ぎた今からは私にも多少、役割を頂ける気がしています。
普段、健康で筋疲労のケアを必要とする方がほとんどなので、局所的に全身施術していますが、さすがに大手術を繰り返し、腎(生命活動に必要なエネルギーを司る)・肝(気血の調整作用)を中心に気血両虚状態なので、先ずは補うことから。
ほぼ刺激のない本治（各種の愁訴の原因を改善することで、症状を軽減する事)治療メイン。
冷えもひど過ぎたので、お灸から入りました。
棒灸で、太渓、復溜を温めると浮腫みがすっと抜けました。
施術しながら「こういうの本当に不思議」って思ってるのが自分でも面白い(笑)
普段も局所と言いつつ、全身調整するので「逆もまた真なり」で、整えてはいるのですが、
今の体力にはきつ過ぎるので、と説明しつつ、物足りないかなぁ？と一抹の不安。
それでも、手術跡の硬さも緩んでくれたので、間違ってはいないよね？？？

自分の麻痺もあり、少しずつ本治を学んでいたのですが、昨年身内に癌が２人見つかったり、「のんびりしていられない。」と思い始めた途端、施術中に色々な内臓的な不安を相談されるようになり、日々てんやわんやです(笑)
そこ、呼び寄せ要らないんだけど・・・💦
必要に迫られないと動かないって神様も見てらっしゃるのかな。

そんな焦りの中、netで気になった「鍼灸甲之経」という古典。
上下で20,000円弱するので、古本をチェックしていました。
全然出てこなかったのに、先日「古くてシミがあるので値下げ」3,000円台。
慌ててぽちっとしたら・・・

中国語だったorz
ああ、やっちまった。と思いつつ、いつかは漢文！って先生方も言ってるし・・・
開き直ってみたけど、どこから手を付けて良いのか全く分からず(笑)
とりあえず書き込めるように、写しから入りました。
これが読めるようになったら本当の奇跡かも😨