当帰膏作りと大阪刺絡研究会

イベント続きで、すっかり間が空いてしまいました。

1ヶ月以上経ってしまいました💦が、3/24に壺中天薬局で行われた当帰膏作りと大阪刺絡研究会に参加させていただきました。
2/25に参加した勉強会で、「刺絡しらないのは勿体無いよぉ~」とお声をかけていただき、研究会にお邪魔する予定をしていたら、直前に当帰膏作りも体験できるようになるという♡
「当帰膏」とは漢方の軟膏です。漢方の軟膏と言えば有名なのは「紫雲膏」ですね。

「当帰膏」(正式名称:神効当帰膏)は「太平恵民和剤局方」が出典で、材料は当帰・蜜蝋・胡麻油です。
「当帰膏」に紫根・豚脂を加えたものが「紫雲膏」で、やけど・ひび・痔の痛み・湿疹・皮膚炎に効果があります。
「紫雲膏」が痛みや痒みに効くのは当帰の薬能によるところが大きく、薬材を当帰のみに専念して増量することによって、痛みや痒みに対してより効果的になります。
紫雲膏に比べ、色や臭いも気にならないので使いやすく便利な軟膏であるが、知られていません。

講師の南先生が厳選した材料で作ります。
蜜蝋をなるべく減らすことで、より効能の強い「当帰膏」を目指します。
①ごま油を温め、当帰をタヌキ色位まで揚げる
②ガーゼで①を濾す
③温めた蜜蝋を②に合わせる
④容器に流しいれる
「紫雲膏」などを作るときは混ぜながら冷まし練る場合が多いのですが、かき混ぜることで空気が入り酸化しやすくなるとのことで、混ぜずに流しこみました。
なんと古典では貝殻に流し込むという記載もあるそうで、本来軟膏ってそういうものだったんですね。
実は、イナーメスポーツアロマBodyButterも同じ考えなんです✌
固まっちゃうので、ちょっと爪でひっかくように使ってもらわなくてはいけないのですが、少しでも酸化を遅らせ、効能を長持ちさせたい気持ちは間違ってなかった♪とちょっと嬉しくなりました。

実は「当帰膏」は日本薬局方に載っていないため、販売されていません。
薬として売られている「紫雲膏」より薬効が高いのに???という不思議(笑)

作成したものは、皮膚トラブル全般&美肌に効くとのことで、色々試してみています。
ごま油の香りがとても良くて、食べれそう~と思いながらお顔にも塗ってみました。
いまのところヘルペスに超~効果ありました。
逆にジュクジュクになった炎症には向いて無い感じ。
顔は・・・乾燥にはホントに効きますが(そもそも油だしw)毛穴を引き締めという感じではなさそうかな。
気になる方は声かけてください。お分けします(^▽^)

刺絡とは、病態に応じて皮膚・経穴・血絡を選択し、鍼を浅く刺して少量の血液を放出することにより、経絡の気血の流行を疏通して、症状を緩和し疾病の治癒をはかる方法です。
地域性があり、東海地区ではマイナーな技術で、授業でも「こういう技術があります。」と口頭で習ったのみでした。
九州では盛んと聞いていたのですが、大阪では研究会まである事にまずびっくり😲
やるかやらないかは別として、引き出しを増やすことは大事と思い、参加させていただきました。
この会は、卒業を控えた鍼灸学生が2名。大大大先輩ですが、臨床からずうっと離れていらした先生がお一人参加されていたので、講師の南先生の一連の施術を学ぶ会となりました。
刺絡自体はガッツリ教わらなかったのですが、効果を出す臨床のコツを惜しげもなく披露していただき感激。
そして隣のベッドでは別の先生が講師役で、なにやら輪が出来ていて・・・自由(笑)
30㎝もある長鍼の施術を見せて頂いただけでなく、抜鍼させて頂いたのは刺激的でした。
また機会を見つけて参加させていただきたいと思います。

鍼施術は「気」を扱う治療です。
「気のせい」という言葉もあるくらい、気持ちも効果にとても影響します。
刺絡や、長鍼は道具を持っていないので、施術はしていないのですが、普段使う鍼でも研究会で経験したイメージで施術すると、似た響きや反応が返ってきます。
不思議ですけど、信じる者は救われる✌で、さらに引き出しを増やしたいです。

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