てい鍼ワークショップ

昨日は、てい(鍉)鍼を自分で作るというワークショップに参加して来ました。

鍼と一言にいいますが、実は種類があります。
学校では古代九鍼として、用途のちがう9種類の鍼を見せて頂きました。

我々鍼灸師が日常的に使っている鍼は、ごう(毫)鍼と言い、
てい(鍉)鍼は、古典に「皮膚に刺入せずに経絡や経穴を按圧して邪気を取り除く」とあり、接触鍼という刺さない鍼の一種です。

当院は強揉みのリラクゼーションサロンからの転身ということもあり、強刺激な治療のイメージなのに刺さない鍼!?
と言われそうですが(笑)
ツボは3Dでして、体表から深部までが全部ツボ。
そのどこを使うかなのですが、深いより浅くで効果を出す方が難しいと感じ、まして体表のみ!?
というところから興味を持ったのですが、学校では「あるよ~」としか教わらなかったてい(鍉)鍼
一体どうやって効かせるの?とか、調べたくてもどこから手を付けて良いやら。
そんなところから、作るより座学が聞きたくて参加したという変わり種

最初の座学で、てい(鍉)鍼自体は歴史が浅い。
他の鍼の用途も交じってるなど、なぁ~んだ(笑)と納得?安心?
ちょっと特別視し過ぎてたみたいです。


その後の先生のデモが凄かった!
スポーツでも施術でも自分が納得しないと出来ない私には、この時間が一番貴重でした。
遠隔で合谷の刺激を受け、あまりの刺激に眩暈がしました(笑)

その後、材料と形を決めて自作タイム
私は直径6㎜長さ8㎝の銅を選びました。


ドリルにセットして回転させ、やすりで削っていきます。
単純作業は好きなので、始まったら夢中になって「なくなっちゃうよ。」と言われてしまった(笑)
全員無言で集中した2時間
削る→磨くの結果

銅ですがピカピカです♪


それぞれの個性が出た3本のてい(鍉)鍼が出来上がりました。
(一番上は真鍮、下2本は銅)
実際、このてい(鍉)鍼を使って実技も教えて頂いたのですが、銅は使っているうちに色が変わる!
しかも使うひと毎違う色という不思議。

結局、鍼は「気・血・水」を扱う道具であって、それ以上でもそれ以下でもないんだなぁ~
と、当たり前の事をつくづく感じて帰宅しました。
しかし・・・道具としての精度は別として作る楽しみにハマりそう。
気付いたらドリルが家に!なんてならないようにしないと。

蓬庵和田先生、ご一緒してくださった皆様ありがとうございました。
施術にも生かしていけたらと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)